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血管の健康と美容

更新日:2022年1月7日

血管年齢と老化


老け顔と血管の老化 見た目年齢に最も影響する「顔の老化」は、体内の血管が老化することから始まります。 血管年齢が高い人ほど、顔にはしみ、しわ、たるみが目立ち、実年齢よりも老けて見えることがほとんどです。血管が若いほど見た目も若く、血管が老化しているほど見た目にも老化していることが確かめられています。

血管は肌へ“美容液”を届けている 血管と見た目の老化がリンクするのは、血管が全身の皮膚に必要な栄養や酸素、水分を運び、同時に老廃物を回収する働きを行っているからです。 血管には、「動脈」「静脈」「毛細血管」の3種類がありますが、血管全体の99%を占めているのは毛細血管です。動脈と静脈の間をつなぎ、動脈からは栄養素や酸素、水分を受け取り、静脈へ細胞から回収した老廃物や二酸化炭素を受け渡しています。一人の人間の血管の長さを合わせると、地球2周半にもなるといわれています。 皮膚の下には毛細血管が隙間なく張り巡らされ、皮膚の機能と働きと生まれ変わりをサポートしています。そして血管年齢が若いほど、血管がしなやかに広がるため、血流もよくなって血液がより多く、皮膚のすみずみまで届くため、肌の状態も当然ながらよくなります。 つまり、血管は、体の内側から肌を美しく保つための「美容液」を届ける役目を担っているのです。ところが加齢とともに、全身へ血液を運ぶ動脈の壁は厚くなり、硬化してしなやかさを失っていきます。これが血管の老化、すなわち動脈硬化です。動脈硬化が進行すると、血流が悪くなり、肌への美容液の供給が滞るようになります。すると、水をもらえない植物のように肌はしおれ、みるみる老化するというわけです。

40代から激減する毛細血管が「老い」を進ませる さらに、動脈の末端につながる毛細血管も、加齢とともに減少していくことが分かっています。20代をピークに、40代から徐々に減少し始め、60代になると20代と比べ40%もの毛細血管が失われるといわれています。つまり、単純に考えても、20代の頃よりも皮膚へ血管が届ける「美容液」が半減してしまう、ということです。見えない血管が硬くなったり、その数を減らしたりしていることで顔が老けていきます。それでも何歳になっても血管をしなやかにしたり、毛細血管を増やしたりすることはできます。

「糖化」「酸化」のリスク 血管を若返らせるためには、血管を劣化させるような習慣をまずは改める必要があります。それを大前提にすることで初めて、血管の数としなやかさを保つための施策が効果を現します。血管にダメージを与えて老化させる大きな要因は2つあり、1つは「糖化」、もう1つは「酸化」です。血糖値を急激に上げると血管を「酸化」させてしまいます。 血管をボロボロにする「血糖値スパイク」と「活性酸素」 砂糖や清涼飲料水、菓子パンには多くの糖質が含まれています。 血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量を示すものです。食事で摂取された糖質が消化・分解されるとブドウ糖となって血管内に送り込まれるため、血糖値が上がります。すると、すい臓から「インスリン」という血糖値を下げる働きをするホルモンが分泌されます。 このとき、多量の糖質を一気に摂ることで、血糖値の上がり方も急激になります。すると分泌されるインスリンの量も増えるため、今度は一気に血糖値が下がりやすくなります。 このように、短時間のうちに血糖値の乱高下が起こることを「血糖値スパイク」といいます。この血糖値スパイクが繰り返されることで、血管内の細胞には大量の「活性酸素」が発生することが分かっています。活性酸素は細胞を強力に酸化させ、ボロボロに傷つけ、劣化させてしまうことで知られています。血管が傷つく、傷ついた血管が修復される……この繰り返しで、血管内の壁は徐々に分厚さを増し、動脈硬化の原因となっていくのです。

最強の老化物質「AGEs」が体を破壊する 血糖値が異常に高い状態を「高血糖」といいますが、この状態を繰り返すことで、血管の老化が進行します。血管の主要な材料は、たんぱく質です。血液中に多量のブドウ糖があふれている高血糖状態が繰り返されると、このブドウ糖と血管壁のたんぱく質が結びつき、「糖化」という現象を起こします。血管壁に糖化が起こると、酸化ストレスによって血管の働きが阻害されたり、組織に変性が起こったりすることから、動脈硬化が進行してしまうのです。糖化反応で変性したたんぱく質は、「AGEs:エイジーイーズ(終末糖化産物)」と呼ばれます。AGEsは血管だけでなく、体のあちこちで発生、蓄積され、酸化ストレスによって体内をどんどん老化させるやっかいものです。さらに、AGEsは血管壁の内部にも侵入し、そこに炎症を引き起こすことによって、動脈硬化の進行に拍車をかけることも分かっています。 「甘いもの好きほど、見た目が老ける」 AGEsが肌に発生すれば、肌のコラーゲンに変性を起こして弾力を失わせ、しわ、たるみがどんどんできます。血管の動脈硬化との相乗効果で激しく老化を加速させるのが、酸化と糖化。「甘いもの好きほど、見た目が老ける」と心に刻んでおきたいものです。また、AEGsの蓄積によってがんや認知症のリスクが上がるともいわれています。糖尿病のリスクはもちろんです。血糖値スパイクや高血糖を起こさないために日常的に糖質が控えめな食事を心がける必要があります。何をどう食べると血糖値が上がりにくくり、何が血糖値スパイクを起こすのか? それを頭に入れておくことは「老いを止める」ことに役立ちます。

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